下肢(かし)を見る

腱板断裂

症状

力が入らない。痛い(特に手を肩の高さに持ち上げたとき、夜中に痛いなど)

病態

肩甲骨と上腕骨をつなぐ4本の筋(棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋)は肩の挙上と安定化に重要です。これらは肩のインナーマッスルとも呼ばれ、骨への付着部分(腱)は4本まとまっており、腱板と呼ばれます。(図1)

これらの筋が上腕骨から剥がれる(断裂する)現象を腱板断裂と呼びます。投球動作などを行うスポーツ選手や外傷では20歳代後半から、加齢による腱自体の変化や周囲の骨との摩擦が原因となる50歳代より起こります。腱は骨から剥離しており、自然に回復することはほぼありません。年月とともに断裂が進行する(大きくなる)ことも分かっております(図2)。

断裂が進行すると肩の挙上が全くできなくなり、関節の変形を来すこともあります。

治療

保存治療:注射による炎症の除去やリハビリテーションで肩の機能訓練で困らないようにする。症状の軽い方や治せないほど大きな断裂に適応があります。 手術療法:保存療法で軽快しない人やスポーツなど肩の運動負荷が高い人に適応があります。関節鏡を用いて、腱を上腕骨に付着させる腱板縫合術を行ないます(図3)。

周囲の骨を削り腱かかるストレスを最小にします(肩峰下除圧術)。断裂が大きい場合には大腿より筋膜移植するケースもあります(筋膜パッチ移植術)。術後2-4週間の固定後、2か月前後での日常生活に不便がなくなり、スポーツ復帰は6か月後です。

Copyright © 2015 HACHIOJI SPORTS MEDICAL ASSOCIATES. All Rights Reserved.