下肢(かし)を見る

投球障害肩

症状

投球、サーブなど肩を高くあげるスポーツ動作での痛み。年齢は10歳代から上限はありません。

病態

肩関節は上腕骨と肩甲骨を関節の袋(関節唇靱帯複合体)が覆っている構造をとります。これらが肩を挙上し加速させるときに上腕骨と肩甲骨が安定して、適切な位置関係にあるかがポイントです。

治療

病態の評価に時間をかけます。画像上の変化のない、自覚症状のみの場合も肩甲帯や体幹・下肢の機能低下を発見することが治療の手掛かりになります(図1)。

理学療法でこれらの弱点の矯正に努めます。改善の乏しい場合に精査を施行し、結果的に関節内に出現した変化(損傷)を発見します。治療対象となるのは、関節唇のクリーニング(図2-2)・修復(図3)、ガングリオン摘出(図2-1)、ベネット骨棘切除(図1-3)、後方関節包リリース(図3)などです。しかし、これらの手術はほぼ20歳以上の選手に限定され、年間に10例程度の実施で決して多くはありません。保存加療での平均試合復帰は3-4か月、手術では内容によって4-8か月を要します。おおむね80%以上の満足感を得ることができるようになりました。

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