円板状半月板断裂+半月板嚢腫に対する半月板形成術
円板状半月板は、水平断裂や半月板嚢腫を併発することがあり、半月板形成術の適応となる。
16歳、女性。体操(床)の試合にて着地に失敗し受傷。初診時、伸展制限10度。2年前より伸展時痛あり。
完全型の円板状半月板で前節の辺縁部断裂および半月板嚢腫、体部の水平断裂を認め手術となる。
【手術手順】
①体部を形成(Saucerization)、前節辺縁部に切開を加え半月板嚢腫を摘出。
(円板状半月板の体部は、損傷が無ければそのまま温存してもよい)
②嚢腫を摘出し、廓清した半月板前節部に血液塊(Fibrin clot)を充填。
③縫合し終了。
【Second Look】
術後症状消失し、3か月の時点でMRI良好、鏡視にて縫合部は覆われ強度も問題ないため、競技復帰となる。
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