主な疾患
頚髄損傷
脊椎・脊髄損傷の大半は頸椎・頚髄損傷で、スポーツによるものは、交通事故に次いで全体の3~10%とされている。アメリカン・フットボールのタックルやブロック、ラグビーのタックルやスクラムが崩れたとき、アイスホッケー、体操競技での鉄棒や跳馬の着地時、柔道の投げ、相撲、野球のスライディング、落馬、水泳のダイビング、スキーの転倒、ハンググライダーの墜落など、衝突(コリジョン)や転倒、墜落により発生する。かつては水泳の飛び込み事故によるものが多く、学校プールでの飛び込み禁止が徹底されて減少した。近年ではスノーボードによる頸椎・頸髄損傷が増加している。また、中学生で柔道などの格闘技が必須教科となり、今後増加が懸念される。