主な疾患
中手骨骨折
中手骨骨折はスポーツ外傷で一般的にみられ、特にサッカー、ラグビーなどのコンタクトスポーツで多い。報告によってはスポーツで生じる手お骨折の1/3が中手骨骨折と言われる。尺側指ほど受傷しやすく、最多は第5中手骨の頸部骨折、通称Boxersfractureである。
骨幹部骨折、頸部骨折いずれも背側凸の角状変形をきたしやすい。骨折により生じた短縮は握力低下などを招くと言われており、短縮2㎜毎に握力が8%低下、さらにエクステンションラグが7°生じると言われる。角状変形、短縮により競技者は拳の形状の乱れ、筋昜疲労性、偽性鷲手変形、筋痙攣などを訴える。