PRP治療は、関節の軟骨損傷や筋・腱の損傷などに対する新しい治療選択肢です。
スポーツなど繰り返しの負荷によりカラダのあちこちを痛めることがあります。
プレーの継続により、損傷した組織の自己修復が追いつかない場合、ダメージが回復せず蓄積し、痛みが発生し、機能不全に陥ります。
このような痛みの部位に、自己血より作製したPRPを注入し組織修復を促します。
WADA(国際アンチドーピング機構)ではドーピング対象外として扱われていますので、アスリートも安心して治療を受けることができます。
また近年、軟骨損傷や変形性関節症にPRPの有効性が報告されています。人工関節や骨切り術の前にPRP治療を受ける方も増えています。APSの項もあわせて、お読みください。
血小板は傷を修復してくれることが知られています。
みなさんの血液1mm3あたり、10万~40万個の血小板が含まれています。
この血小板の分泌する成長因子をもちいた治療がPRP治療です。
PRPとは、Platelet-Rich Plasma(プレートレット リッチ プラズマ)を略した名前で、日本語では多血小板血漿といいます。
PRPに含まれる成長因子にはいくつかの種類があります。
例えば、細胞を増やすための合図を出したり、骨を作る細胞の成長を調節したり、血管を作る手助けもします。
テニス肘、腸脛靭帯炎、膝蓋腱炎、鵞足炎、アキレス腱炎、足底腱膜炎などスポーツによる長引く痛み。
また肉離れなどのスポーツ外傷、変形性膝関節症、変形性股関節症など軟骨損傷。
採血
治療当日来院されましたら、採血をします。
1回で約15~55 mLの血液を使います。
PRP作製
採血したあなたの血液を、専用のシリンジに移し、遠心分離(とても速い速度で回すこと)をおこない、あなた専用のPRPをつくります。待合室でお待ちいただいている間に作ります(約30分)。
注射
すべて専用のキットの中で作製します。
清潔で安全なPRPが作製されます。
怪我を治したい部位に、PRPを注射します。
治療後、ご帰宅となります。
注射後、1〜4週で組織修復が開始し、2週〜3ヵ月で効果が期待できます。
APS |
GPSⅢ
(ジーピーエススリー) |
ACP
(エーシーピー) |
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採血量
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55ml
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52ml or 26ml
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15ml
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投与方法
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関節内
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関節外(筋腱)
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関節内・関節外
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投与方法
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原則1回
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原則1回
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原則3回(3−4週毎)
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成 分
全血と比較 |
白血球
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少量
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1/5
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少量
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血小板
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少量
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約5倍
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約2倍
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抗炎症性サイトカイン
成長因子 |
約5-10倍
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約3-5倍
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約2−5倍
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定 価
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30万円
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12万円
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1回3万円
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製造元
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ジンマーバイオメット
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ジンマーバイオメット
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アースレックス
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メ モ
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次世代のPRP。
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筋・腱に対するPRP。 |
PRPのエントリーモデル。 |
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