(ひじないそくそくふくじんたいそんしょう)
内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい)は、肘の内側に付いている靭帯のことを言います。内側側副靭帯は肘を補強し、動きすぎない様に動きを制限する役割を持っています。
投球時などによく見られる、肘から先が外へ引っ張られる様な動作(肘の内側が伸ばされるような動き)が繰り返し起こった時に、内側側副靭帯は損傷を起こしやすいです。中学生までは、成長期なため骨の強度が低く、内側側副靭帯が付く部分の骨が剥がれてしまうことがあります。
リハビリテーションでは、肘をはじめとした肩や肩甲骨などの柔軟性改善を行います。内側側副靭帯損傷を起こしてしまうと肘が不安定になるため、肘周囲の筋力強化を行い肘の安定性を高めます。その後、肘への負担を考慮したフォーム指導を行っていきます。リハビリテーションで症状が改善しない頑固な痛みに対しては手術(靭帯再建術・Tommy John手術)が行われます。手術後は、3~4週間固定後、2カ月前後で日常生活での不便さが少なくなり、4カ月から徐々に投球練習を行い始め、スポーツ復帰は10~12カ月かかります。
© 2024 HACHIOJI SPORTS MEDICAL ASSOCIATES. All Rights Reserved.