肘内側側副靱帯損傷

(ひじないそくそくふくじんたいそんしょう)

肘内側側副靱帯損傷の症状

  • 肘を伸ばす時に痛い
  • 肘の内側を押すと痛い
  • 投げる時に肘の内側が痛い
  • 肘に不安定感がある
肘離断性骨軟骨炎

肘内側側副靱帯損傷の病態

内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい)は、肘の内側に付いている靭帯のことを言います。内側側副靭帯は肘を補強し、動きすぎない様に動きを制限する役割を持っています。
投球時などによく見られる、肘から先が外へ引っ張られる様な動作(肘の内側が伸ばされるような動き)が繰り返し起こった時に、内側側副靭帯は損傷を起こしやすいです。中学生までは、成長期なため骨の強度が低く、内側側副靭帯が付く部分の骨が剥がれてしまうことがあります。

肘内側側副靭帯損傷

肘内側側副靱帯損傷の治療

リハビリテーションでは、肘をはじめとした肩や肩甲骨などの柔軟性改善を行います。内側側副靭帯損傷を起こしてしまうと肘が不安定になるため、肘周囲の筋力強化を行い肘の安定性を高めます。その後、肘への負担を考慮したフォーム指導を行っていきます。リハビリテーションで症状が改善しない頑固な痛みに対しては手術(靭帯再建術・Tommy John手術)が行われます。手術後は、3~4週間固定後、2カ月前後で日常生活での不便さが少なくなり、4カ月から徐々に投球練習を行い始め、スポーツ復帰は10~12カ月かかります。

手術治療(内側側副靱帯再建術)について

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