(あしかんせつこうほうインピンジメント)
足首を何度も過度に曲げることで後方の靭帯が伸ばされ、骨が引っ張られることにより骨のとげが形成されます。その後、足首を何度も伸ばすこと(キック動作、ポワント動作、ジャンプ動作、ダッシュ動作など)で衝撃が加わり、骨のとげが折れ(遊離体)、そのとげが踵とすねの骨により圧縮され痛みが生じます。もともと成長過程で骨が癒合せず遊離した骨(三角骨)が存在することもあり、すねの骨と遊離体や三角骨に靭帯や軟部組織が圧縮され痛みが生じている場合もあります。また、とげが周りの軟部組織や親指を曲げる筋肉の腱を刺激し炎症を引き起こすことがあります。
理学療法士による評価を基に、まずは足首を伸ばした際に、痛みがなく動かせるよう足首の柔軟性の改善と筋力を強化します。その後痛みのある動作などの問題点を解決してスポーツ復帰と再発予防に向けたリハビリを進めていきます。その過程で必要に応じてテーピングやインソール(靴の中敷)を利用します。痛みが強い場合は、医師の判断により、注射や消炎鎮痛剤の服用を行うこともあります。改善されない場合は手術となることもあります。
当院での手術治療は足関節鏡視下で三角骨・遊離体の除去や、炎症を起こした軟部組織を切除して腱の動きをスムーズにします。当院では日帰りで行われます。術後4週でジョギング開始、6~8週でスポーツ復帰を目安としています。
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